【得意分野】
- 資金繰り・資金調達
- 経営改善
- 経営計画策定
- 事業承継・M&A
- マーケティング
【得意業種】
- 製造業
- サービス業
- 情報通信業
【趣味】
オールディーズや90年代J-POPのコピーバンド、愛猫と遊ぶこと
事業を続けていく中で、売上を伸ばすことも、資金を守ることも、将来を見据えて計画を立てることも、どれ一つ欠かすことはできません。 けれど実際の経営では、それらを切り分けて考えることは難しく、複数の課題が同時に押し寄せてくることも少なくありません。今回お話を伺ったのは、OA機器メーカーやIT業界で営業経験を重ねた後、独立し、資金繰りや経営改善、事業再生支援などに携わってきた丸山さんです。営業の現場で培った視点と、経営支援の現場で感じていることについて伺いました。
まずはこれまでのご経歴を教えてください。
新卒でOA機器メーカーに就職し、新規開拓専任の法人営業としてキャリアをスタートしました。営業の基本を一から学び、社内のセールスコンテストでも多くの表彰をいただくなど、提案営業の力を徹底的に鍛えた時期だったと思います。
その後、ハードウェアだけでなくソフトウェアの営業にも関わりたいという思いが強くなり、IT業界へ転職しました。
ITベンチャーを数社経験し、顧客管理や営業支援のパッケージソフトの法人営業、クラウドアプリの導入ディレクションなどにも携わりました。2015年に独立してからは、経営改善計画の策定や実行支援を中心に事業者の支援に取り組んでいます。並行して、事業再生を専門とするコンサルファームの取締役としても活動し、近年は中小企業大学校の中小企業診断士養成課程で、製造業分野のサブインストラクターも務めています。
営業のご経験は、今のお仕事にどう活きていますか?
非常に大きく活きていると思います。
営業は単に商品を売る仕事ではなく、相手がどんな課題を抱えていて、何を求めているのかを丁寧に捉える仕事です。その感覚は、今の支援でもまったく同じです。経営のご相談も、表面的な悩みの奥に、本当の課題が隠れていることが多いので、まずはしっかり話を聞き、状況を整理することが大切になります。
また、営業をやっていたことで、提案した内容を相手に伝わる形に整える意識も身につきました。どれだけ内容が良くても、納得してもらえなければ前に進みません。計画づくりや経営改善の支援でも、「実際に動ける形に落とし込む」という視点はとても重要だと感じています。
IT業界での経験は、どんな形で今につながっていますか?
IT業界では、顧客管理や営業支援ソフト、クラウドアプリの導入に関わる中で、業務の流れを見直し、仕組みとして整える視点が養われたと思います。
現場の課題を把握し、それをどうシステムや運用に落とし込んでいくかを考える経験は、今の経営支援にも通じています。
経営改善というと数字の話だけに見えがちですが、実際には業務の流れ、情報共有、営業の仕組みなど、日々の運営そのものが深く関わっています。ITの知見があることで、単に数字を整えるだけでなく、どう仕組みを変えれば改善が定着するかまで考えやすくなっていると感じます。

現在はどのようなご相談が多いのでしょうか?
資金繰りや資金調達、経営改善計画の策定、事業計画づくりに関するご相談が多いです。
特に、目の前の資金繰りをどう安定させるか、金融機関とどう向き合うか、今後の方向性をどう整理するかといったご相談はよくあります。創業融資や条件変更、借り換え、資金繰り表の作成・運用など、実務に直結するテーマも多いですね。
また、事業承継やM&A、販路開拓やブランディングに関するご相談も増えています。数字の立て直しだけではなく、その先にどう成長していくかまで含めて考えることが、今は特に重要になっていると感じています。
資金繰りや資金調達の支援では、どんなことを大切にされていますか?
まず大切なのは、現状をきちんと見えるようにすることです。
資金繰りに悩んでいるときは、日々の対応に追われて全体像が見えにくくなりがちです。だからこそ、まずは数字を整理し、どこで資金が動いているのか、いつ何が必要なのかを把握することが出発点になります。
そのうえで、融資や条件変更、借り換えなど、どの選択肢が現実的なのかを一緒に考えていきます。資金調達は“借りられるかどうか”だけではなく、その後の経営に無理がないかも重要です。だからこそ、短期的な対応だけでなく、中長期の見通しまで含めて考えるようにしています。
経営改善計画の策定や実行支援で感じる難しさは何でしょうか?
計画を作ること自体よりも、それを実行し続けることのほうが難しいと感じます。
計画書はきれいに作れても、日々の業務の中で優先順位が崩れたり、目の前の課題に追われたりして、実行が止まってしまうことは少なくありません。だからこそ、無理のない計画にすることと、進捗を確認しながら修正していくことが大切だと思っています。
また、金融機関や支援機関など、関係者との調整が必要になる場面も多いので、計画の中身だけでなく、どう伝え、どう理解してもらうかも重要です。実行支援では、計画を“作って終わり”にしないことを特に意識しています。
多くの事業者を見てきた中で、伸びる会社の共通点はありますか?
いくつかありますが、特に感じるのは「現実を直視できること」と「対話を続けられること」だと思います。
うまくいく会社ほど、数字や課題から目をそらさずに、今の状況をきちんと見ようとします。厳しい現実であっても、それを見なければ次の一手は打てません。その姿勢がある会社は強いですね。
もう一つは、社内外を問わず対話を続けられることです。経営者一人で抱え込まず、金融機関とも、社員とも、外部の支援者とも話しながら進められる会社は、結果として選択肢が広がりやすいと思います。共に考えられる状態をつくれるかどうかは、とても大きいと感じます。

製造業の支援や後進育成に関わる中で、どんなことを意識されていますか?
製造業は、技術や現場の積み重ねが強みになる一方で、その価値をどう伝えるか、どう数字につなげるかが課題になることも多いと感じています。
だからこそ、現場の努力や技術力を、経営や営業の言葉に置き換えていくことが大切だと思っています。
また、後進育成に関しては、知識だけでなく、現場感覚を持って考えられることが重要だと感じています。支援という仕事は、正しい答えを押しつけることではなく、相手の状況に応じて一緒に整理していくことです。そのためにも、実務に即した視点を持ち続けることを大切にしています。
松戸で挑戦する人にとって、どんな可能性があると思いますか?
松戸は、都心との距離感と地域との近さの両方を持っているので、新しい挑戦を始めやすい環境があると感じます。
広い市場を意識しながらも、まずは地域の中で反応を見たり、関係性を築いたりしやすいのは大きな魅力です。特にサービス業や情報発信を伴う事業では、そのバランスの良さが強みになるのではないでしょうか。
また、大きく始めるよりも、まずは小さく始めて磨きながら育てていける土壌があるように思います。身近なニーズに応えながら広げていく挑戦には、十分な可能性があると感じています。
最後に、これから相談を考えている方へメッセージをお願いします。
経営の悩みは、一人で考えているとどうしても行き詰まりやすいものです。
けれど、誰かと一緒に整理し、言葉にしていくことで、意外なほど道筋が見えてくることがあります。難しく考えすぎず、まずは今感じていることを話してみることが大切だと思います。
共に考えることで、物事は前に進むことが多いです。資金のこと、計画のこと、今後の方向性のことなど、気になっていることがあれば、まずは気兼ねなくご相談いただければと思います。

