【得意分野】
- 補助金・助成金
- 商品・サービス開発
- 経営計画策定
- 雇用・人事・労務
- DXデジタル化
【得意業種】
- 生活関連サービス業
- 小売業
- 建設業
【趣味】
お菓子作り、舞台鑑賞、ロードバイク
起業を考えたとき、多くの人が最初にぶつかるのは「何から始めればいいのかわからない」という壁かもしれません。 事業計画、資金調達、労務管理、各種手続き――。考えることが多いからこそ、頭の中が整理できないまま不安ばかりが大きくなることもあります。今回お話を伺ったのは、ITベンダや大手コンビニエンスストアでの勤務経験を経て、社会保険労務士・中小企業診断士として、創業相談や開業支援に携わってきた西出さんです。創業期に必要な支援のあり方や、相談に向き合う姿勢について伺いました。
まずはこれまでのご経歴を教えてください。
ITベンダや大手コンビニエンスストアに勤務した後、社会保険労務士の資格を取得し、社労士事務所で労務相談対応、助成金申請、社会保険・労働保険の手続き、給与計算などに携わってきました。
企業の実務に近いところで、日々の運営に欠かせない業務を支える仕事を経験したことで、制度を知るだけでなく、実際の現場でどう活かされるのかを意識するようになったと思います。
その後、中小企業診断士の資格も取得し、神奈川県や埼玉県の創業支援機関で、インキュベーションマネージャーや開業アドバイザーとして創業相談を受けてきました。現在は、資金調達や労務管理、事業の進め方など、創業期に必要な幅広いテーマについてご相談をお受けしています。
ITベンダや大手コンビニエンスストアでの勤務経験は、今のお仕事にどう活きていますか?
とても活きていると感じます。
ITベンダでは仕組みや業務の流れを考える視点が養われましたし、コンビニエンスストアでは日々の運営の積み重ねや、現場で物事を回していく大切さを実感しました。どちらも今の支援に通じる部分が大きいですね。
創業相談では、計画や制度の話だけではなく、実際にどう動いていくのか、日々の業務をどう整えていくのかまで考える必要があります。現場と仕組みの両方を見てきた経験があることで、机上の話だけでなく、実務に落とし込んだ形で考えやすくなっていると思います。
現在はどのようなご相談が多いのでしょうか?
創業相談では、資金調達や労務管理に関するご相談が多いです。
補助金や融資を活用したいけれど、何が使えるのかわからない、申請に向けて何を準備すればよいかわからない、といったご相談はよくあります。また、人を雇う予定がある方からは、社会保険や労働保険、雇用に関する基本的な考え方について聞かれることも多いですね。
ほかにも、事業計画のまとめ方や、商品・サービスの整理、デジタル化の進め方など、相談内容は幅広いです。創業期は一つのテーマだけで完結することは少なく、さまざまな要素がつながっているので、全体を見ながら順番に整理していくことを大切にしています。

創業を考えている方は、どのような不安を抱えていることが多いですか?
やはり「何から始めればいいのかわからない」という不安が一番多いように感じます。
やりたいことはあるけれど、それをどう形にしていけばいいのか、どんな準備が必要なのか、どこに相談すればいいのかが見えず、最初の一歩で立ち止まってしまう方は少なくありません。
また、今の考えがまだまとまっていないことに不安を感じる方も多いです。でも、最初から全部が決まっている必要はないと思っています。むしろ、頭の中にあることを一緒に整理していくところから始めるのが自然ですし、その対話の中で見えてくることもたくさんあります。
ご相談に向き合ううえで、大切にしていることは何ですか?
まずはしっかりお話を聞くことです。
相談に来られる方の中には、何が不安なのか自分でもうまく言葉にできない方もいらっしゃいます。そういうときに、すぐに答えを出すのではなく、まずはお話を丁寧に伺いながら、考えや状況を整理していくことが大切だと思っています。
また、専門的な内容であっても、なるべくわかりやすくお伝えすることも意識しています。制度や手続きは難しく感じやすいですが、必要以上に構えなくて済むように、今その方にとって必要なことを順番にお伝えするようにしています。
労務や人事の観点から見て、創業期に意識しておくべきことはありますか?
創業期は、売上づくりや準備に意識が向きやすく、人に関することは後回しになりがちです。
ただ、誰かを雇う予定がある場合や、事業が少しずつ広がっていく段階では、労務管理の基本を早めに理解しておくことがとても大切です。社会保険や労働保険の手続き、雇用条件の整理などは、後から慌てるより、前もって確認しておいたほうが安心です。
とはいえ、最初から難しく考えすぎる必要はありません。今の段階で何が必要かを一つずつ確認していけば十分です。大切なのは、事業の成長に合わせて、無理のない形で整えていくことだと思います。
資金調達や補助金・助成金の支援では、どんな視点を大切にされていますか?
制度を使うこと自体が目的にならないようにすることです。
補助金や助成金、融資は、うまく活用すれば事業を前に進める大きな力になりますが、その前に「何を実現したいのか」「そのために何が必要なのか」が整理されていることが重要です。そこが曖昧なままだと、制度の活用が本来の目的からずれてしまうこともあります。
そのため、まずは事業の方向性や今の状況を確認し、そのうえでどんな制度が合うのかを一緒に考えるようにしています。申請のための書類づくりだけでなく、その後の事業運営にどうつながるのかまで見ながら整理することが大切だと思っています。

多くの方の創業相談に関わる中で、前に進める方の共通点はありますか?
共通しているのは、「完璧に決まっていなくても動いてみる」ことができる点だと思います。
最初からすべてを固めようとすると、かえって進めなくなってしまうことがあります。一方で、今ある考えをもとに一歩動き、そこから見えたことを整理していける方は、少しずつ形にしていける印象があります。
もう一つは、一人で抱え込みすぎないことです。必要なタイミングで相談し、外の視点を取り入れながら進めることで、頭の中が整理されやすくなりますし、次に何をすべきかも見えやすくなります。相談すること自体が、前に進む力になるのだと思います。
松戸で挑戦する人にとって、どんな可能性があると思いますか?
松戸は、生活に近い視点から新しい事業を考えやすい地域だと感じます。
都心へのアクセスの良さがありながら、地域の中でのつながりや暮らしの実感もあるので、「こんなサービスがあったらいい」「こんな困りごとを解決したい」という思いを事業の形にしやすいのではないでしょうか。
また、いきなり大きく始めるのではなく、まずは小さく始めて育てていく挑戦にも向いていると思います。身近な声を聞きながら、必要とされる形を探っていけることは、大きな可能性の一つだと感じています。
最後に、これから相談を考えている方へメッセージをお願いします。
起業することが初めての方がほとんどだと思います。まず何をしてよいのかわからず、どんな支援を受けられるのかもわからず、不安が多いことでしょう。
でも、今は何も決まっていなくても大丈夫です。頭の中にあることを一緒に整理しながら、これからどうしていけばいいのかを順番に考えていけばよいと思います。
不安なことでも、まだ言葉になっていないことでも、まずはお話しいただけたら嬉しいです。気軽に話せるところから始めて、少しずつ前に進むお手伝いができればと思っています。まずはこちらにお越しください。

